先日、読書の習慣化に関する記事を投稿した。この中では、私なりに読書を習慣化するためのコツのようなものを書いてみた。

今回は改めて、「そもそも読書のメリットとは」という視点で、日常的に本を読んでいる私が考える読書のメリットを、挙げてみたいと思う。
現代はSNSやYouTube動画などを中心に、情報とコンテンツが溢れている。
そのような世の中であっても、読書をする人は今なお多い。特に、スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツなどをはじめ、大きな成功をおさめた経営者の中には読書家として知られる人物も多い。
読書は、単なる趣味にとどまらない価値があると思う。
「読書ってそんなに良いのかな?」と、内心思っている方の参考になれば幸いである。

読書のメリット
知ることの楽しさを思い出す
知ることは本来楽しいものだ。
研究によると、好奇心は脳の報酬系の回路を活性化させ、ドーパミンを脳内に放出させるらしい。
これにより、脳が「知ることが面白い、もっと知りたい」というモードになると同時に、海馬(記憶領域)が活性化されて記憶に定着しやすくなるとのことだ。
学生時代では、知ることが「学業」として義務になっていた。
他人から強制される学習は、どうしてもつまらなく感じてしまう。そういった経験から、人によっては本が「つまらない」を連想させるものに見えるかもしれない。
でも、読書は強制される学習ではない。純粋に自分が好きな分野、興味がある分野のものを読めば大丈夫なのだ。
そうして本を読んで新しいことを知っていく中で、自然と「知ることの楽しさ」を思い出すようになる。
知ることの楽しさを思い出すと、実は読書以外でも知的好奇心を発揮するようになる。
例えば、なんとなく興味が湧いた分野の資格を取得してみたり、新しい部署の仕事を積極的に覚えようとするようになるなどだ。私も、仕事では特に使わない資格(簿記3級・2級)を、興味本位で取得したことがある。
知的好奇心がオンになっていると、ポジティブで物事をどん欲に吸収するモードになるので、学生や社会人として周りから評価されやすくなるだろう。
視野が広がる
本には、知識のほかにも著者の考えや価値観、人生が多分に詰め込まれている。
例えば過去に私が読んだ本で言えば、『夜と霧』(ヴィクトール・フランクル著)では、第二次世界大戦中のドイツの強制収容所という極限状態での筆者の体験と心境が記されているし、『メモの魔力』(前田裕二著)では、メモ術の他に筆者の半生や価値観が詰め込まれている。
本を読むことで、他の人の人生を追体験できるのだ。
しかも、時代や地域を飛び越えたあらゆる人の人生だ。
読書を通して得られた情報は、「一つの実例」として、自分の視野を押し広げてくれる。
こうして、自分一人分の人生の中に、数多くの人生観を取り込むことができる。
人生は、いわゆる死にゲーのようにゲームオーバーを繰り返すことで攻略法を見出すというのは、難しい。
そのため、本などを通して過去の経験談や事例を集めることが、今を生きる人々にとって有効になるのだ。
手札が多ければ多いほど、物事への対処はしやすくなり、生きることが楽になっていくはずだ。
想像力が鍛えられる
本を読むと、自然と想像力を働かせることになる。
例えば「その鳥は大空に羽ばたいていった」という活字からは、鳥の見た目や大きさ、季節、時間帯、ロケーション、他にいる人物…など様々な部分を想像し、シーンを頭の中で作り出すだろう。
また、「なぜだが涙があふれてきた」という活字であれば、登場人物がどんな心境なのかを汲み取ろうとするだろう。
こうして養われた想像力は、仕事や人間関係でも自然に活かされる。
- この事業がうまくいったら会社はどうなるだろう
- 顧客にもっと満足感を持ってもらうには何をすればいいだろう
- 誕生日に何をあげたら喜ばれるだろう
こうした場面で想像力を働かせることができるようになり、より多くの選択肢を思い浮かんだり、よりよい判断をすることができるようになる。他人との関係も良好な状態を保ちやすくなるだろう。
ストレス軽減になる
本の世界に没頭することも、脳の報酬系が活性化されてドーパミンの分泌を促すことにつながる。
一つの物事に時間を忘れて没頭している状態は、フロー状態ともいわれる。この状態では、深い集中による没入感や達成感が得られるほか、不安などのネガティブな感情が湧きづらくなる。
また、読書中はスマホやSNSから注意をそらすことができる。
現代人のメンタル不調の一因として、SNSの影響が指摘されることがある。
2018年のペンシルバニア大学での研究によると、学生グループに対してSNSの使用を1日30分に制限したところ、3週間ほどで孤独感や抑うつ感が減少したという。
読書は、スマホのスクリーン画面や飛び交うSNSの情報から距離をとるのを助けてくれるのだ。
もし本を読むこと自体が苦痛だと感じる場合は、例えばエッセイやファンタジー系のフィクションなどの本を読んでみるのはいかがだろうか。
肩肘を張らずに読めるので、リラックスして読書を楽しめるのではないかと思う。
まとめ
さて、今回は私なりの視点から読書のメリットをまとめてみた。
私は公務員人生に疑問を感じて退職するまで至ったのだが、この一連の判断にも、本から受けた影響が関係していると思う。マクドナルド創設者のレイ・クロックが書いた『成功はゴミ箱の中に』や、グレッグ・マキューンの『エッセンシャル思考』などがその一例だろうか。
本は、自分の現在地を知り、よりよい未来へ方角を合わせ、前に進み続ける際の助けになる。
皆さんが過去に読んだ本やこれから読む本も、皆さんの強い味方になると思う。
スキマ時間を活用してもっと多くの本に触れたい場合は、オーディオブックもおすすめだ。
Audibleであれば、歴代のベストセラー作品をはじめとした様々な本を、通勤・通学や家事の間に耳から吸収することができる。


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